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バナーのデザイン・制作を依頼する方法とお奨めの外注先
バナーのデザイン・制作を依頼する方法とお奨めの外注先

バナーの制作を依頼する場合、目的や予算など、依頼前に洗い出しておくべき事柄は多数あります。また、依頼内容によってフリーランスや制作会社など、お奨めの外注先も変わってきます。本記事では、バナーデザイン制作における依頼の流れや、外注先ごとの違いについてわかりやすく解説します。

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バナーのデザイン・制作を依頼する方法

バナーのデザイン・制作を依頼

バナーのデザインや制作を依頼する際、依頼前からすでにイメージが固まっている場合と、イメージがまだ固まっておらず曖昧である場合とでは、依頼の流れが変わってきます。

イメージが固まっている場合

雰囲気やカラーなど、できあがりのイメージが固まっている場合は、制作担当者とイメージをすり合わせることから開始します。

ここでのイメージの共有が不十分だと思った通りの仕上がりにならず、何度も修正が発生しかねません。打ち合わせや修正が繰り返されると工数がかさみ、余分に料金がかかったり、納期までに制作が間に合わなくなったりすることもあります。

イメージを明確に相手へ伝えるためには、例えばイメージボードを作成するとよいでしょう。さまざまなサイトから好みのバナーをできるだけ多くピックアップして共有することで、相手にイメージを伝えやすくなります。「このバナーのこのフォントがイメージに近い」「このバナーのようなインパクトのあるキャッチコピーを入れたい」など、一部の要素だけが気に入っている場合も、イメージボードがあれば相手へ簡単に伝えられます。

依頼するデザイナーのポートフォリオや、制作会社の過去の実績などから近いイメージのバナーを探すことができればその後の話がスムーズに進みます。制作側も依頼内容の要点をつかみやすく、作業がしやすくなります。

イメージが曖昧な場合

イメージが曖昧な場合や、バナーについてあまり知識がなくどのようにすればよいのかわからない場合はデザイナーや制作会社と相談しましょう。

まず、商材やサービスの内容、コンセプト、競合他社と比較した場合の強みや差別化要素などを制作担当者に伝えます。話し合いながらターゲット層やイメージ、キャッチコピーの内容などを総合的に決定していきます。

もし、制作担当者が自分でデザインするだけでなく発注もする方であれば、依頼側にバナーの発注経験が少なくても意図を汲み取ってもらいやすく話がスムーズに進む可能性が高くなります。

バナー制作を依頼する際に必要な情報

バナー制作を依頼する際には、希望するバナーのイメージだけでなく、そのイメージのもととなる基本情報もあわせて伝える必要があります。骨子となる情報がないと、デザイナーがイメージを膨らませにくくなったり、より効果的な提案をしづらくなったりするためです。あらかじめ次のような情報を用意しておくと打ち合わせがスムーズに進みます。

商材やサービスに関する基本情報

商材やサービス、依頼元の企業(自社)に関する基本情報を伝えます。どのようなバナーを作成する場合でも最低限、企業名や主な業務内容、バナーで訴求したい商材やサービスの詳細情報は必要です。バナーを通じて喚起された資料請求や商材購入、問い合わせなどに、どのようなKPIを設定するのかもあらかじめ決めておきます。KPIによっては、バナーにどのようなデザインやキャッチコピーが必要なのかが変わってくることもあります。

依頼先に、Google広告やWebメディアなど掲載予定の媒体に出稿経験があったり、発注側に立った経験があったりすると、制作意図を汲んだ効果的なバナーを作成してもらえる可能性が高まります。

ターゲットとなる層

まずはターゲット層を決定します。ターゲット層によってバナーの方向性が大きく変わるため、依頼前に細かく設定することが重要です。例えば、同じ化粧品の広告バナーでも、男性と女性どちらが対象なのか、また10代向けの安くポップな商材なのか、40代や50代以降向けの高級エイジングケア商材なのかによって広告の内容は変わります。フォントやカラー、使用する写真素材、ターゲットの興味を引くキャッチコピーなどいずれもターゲット層によって変わってきます。ターゲット層の決定なくしてバナーの制作はできません。

訴求したい内容

バナーを通じて訴求したい情報もあらかじめ決定しておきます。バナーには決められたスペースしかなく、伝えられるメッセージには限りがあります。あれもこれもと詰め込むのではなく、優先順位をつけて絞り込んで決定することが大切です。

訴求内容のオーソドックスな決め方としては「自社の商材の強みは何なのか」に着目することです。他社との差別化ができれば、バナーとしての成功率を高めることができます。

訴求内容をうまく絞りきれない場合は、先に決めたターゲット層の悩みや疑問点、ベネフィット(効果・利益)などに着目するのもお奨めです。人気商材を宣伝する場合は、口コミ評価や販売件数などの事実にもとづき、「口コミ件数1万件突破」「月間1,000個を販売」といった文言を商材の魅力として盛り込む方法もあります。

バナー制作の流れ

バナー制作の流れ

次にバナー制作を実際に依頼する流れについて解説します。

ターゲットとなる層を定める

バナー制作で最初に決定するのはターゲット層です。前述の通り、ターゲット層によって効果的な掲載媒体やデザイン、サイズなど、すべてが変わってきます。いわゆる土台部分にあたるため、最重要項目として最初に決定します。

ターゲット層は年齢や性別のほか、職業やライフスタイルなどまでくわしく設定すると、効果的に訴求できます。例えば「20代~30代の独身・会社員・女性」「退職し、マイホームで暮らす60代以降のシニア層」などです。

年齢や性別を細かく設定しにくい商材やサービスの場合は、あえてターゲットを絞り込まないこともあります。例えば、子どもから高齢者まで誰でも利用できる商材を売り込む場合は、対象層が広く、家族全員で利用できることが強みになります。この場合には年齢や性別よりも、家族構成や世帯年収、居住環境などを細かく設定したほうが効果的です。

このようにターゲット層の絞り込み方は商材やサービス、あるいはマーケティング戦略によって変わってくるため、社内でよく話し合うかWebマーケティング戦略に長けた制作会社に相談することをお奨めします。

サイズを決める

次にバナーサイズを決定します。媒体によって掲載できるサイズが異なるため、出稿先のガイドラインを確認しましょう。バナーを自社サイトに掲載する場合、特に規定がなければ掲載する場所に応じて決定します。

バナーサイズによっては複数の媒体で使い回せることもあります。例えば、Google広告とYahoo!広告の両方に出稿する場合、300×250pxや300×600px、728×90pxサイズが共通で利用できます。仮にGoogle広告にしか出稿予定がなくても、共通サイズのバナーを作成しておけば、将来的にYahoo!広告にも出稿することになった場合、バナーを新しく制作せずに済み費用を抑えられる可能性があります。

また、バナーサイズの表記には注意しましょう。例えば728×90pxは横長、90×728pxは縦長のバナーです。横×縦の長さで表記します。どちらも同じものだと思って発注すると、まったく異なるバナーができあがってきてしまいます。

取り入れる要素を洗い出す

サイズが決定したら、限られたスペースの中にどのような要素を入れたいのかを洗い出します。

人物写真を入れたい、お試し価格で注文できることを伝えたい、商材に応じて特定のカラーで作りたい、会社のロゴを入れたいなどひとまず希望をすべて書き出します。スペースの関係からすべてを採用できない場合でも、書き出しておけば優先順位をつけられます。商材やサービスの魅力を伝えるのに大切な要素や、クリック率・成約率のアップにつながる要素など、必要不可欠なものから優先的に選んでいきます。

キャッチコピーを決める

次に、キャッチコピーを決定します。キャッチコピーは訴求内容がひと目で伝わることが最重要です。できるだけ短く、誰でも瞬時に要点を把握できるようなコピーを心がけましょう。

例えば、保湿を重視した化粧品であれば「うるおい肌」、時短を重視した化粧品であれば「これ1本」「5分でお手入れ」など、商材の特性や魅力が一瞬で伝わる言葉はいくつも存在します。興味のないユーザーでも目に留まるような、印象的なキャッチコピーを考えましょう。

社内でよい案が出なければ、制作会社や専門のコピーライターに依頼する方法もあります。

仮のレイアウトを決めて文字組みする(問題なければ完成)

デザインやキャッチコピーが決まったら、実際にレイアウトを組んで、仕上がりのイメージを確認します。ひと目見たときの視認性やインパクトが重要となります。

バナーのサイズに対してテキストの分量が多すぎると、出稿時の審査で通らないこともあるため確認します。有名なものに、テキストの面積が全体の面積の20%を超える場合にペナルティが課せられる、いわゆる「20%ルール」があります。Facebook広告では2020年9月に撤廃されていますがGoogle広告では現在も継続しています。

そのほか、人は読むときに無意識に文字を音に変換するため、リズムや語呂のよさなども確認します。背景に素材や写真が入る場合には、文章に読みづらい部分がないかもチェックする必要があります。

完成したら出稿手続きを行う

バナーが完成したら出稿手続きを行います。念のため出稿先のガイドラインを再度確認しましょう。

初めて出稿する場合は、アカウントの開設が必要なこともあります。すぐに出稿できるようアカウントの開設はバナー制作の依頼前もしくは並行して進めておくと、完成後スムーズに手続きができます。

出稿手続きをすると広告掲載の審査があります。掲載媒体によって異なりますが、審査には1日から数日ほどかかるため余裕を持って制作を依頼しましょう。

バナー作成でお奨めの外注先は?

バナー作成でお奨めの外注先

バナー作成を外注する際の選択肢としては、主にフリーランス、デザイン会社、Webマーケティング会社が挙げられます。

フリーランスに依頼する場合は、クラウドソーシングサイト等を利用して、コンペ方式で依頼するのがお奨めです。コンペ方式では特定の依頼に対し、さまざまなデザイナーからデザインの提案が寄せられます。複数の案から最も気に入ったものを選べるのでより多くの提案を必要とする場合に重宝します。また、制作コストも抑えられる可能性があります。

ただし、コンペ方式だと制作前に一人ひとりのデザイナーと打ち合わせることは難しく、必ずしも集客に適切なデザインが応募されるとは限りません。

そのため、確実に集客効果を求めるのなら実績が豊富なデザイン会社やWebマーケティングに強い制作会社に依頼するとよいでしょう。

バナー制作会社を選ぶときのポイント

バナー制作会社に依頼する場合は、いくつかのポイントを押さえておくと効率的に依頼先を選定できます。ポイントは次の通りです。

料金はいくらなのか

まず料金や内訳を確認します。相場をはるかに下回るような格安の制作会社に依頼することは避けたほうが無難です。

制作を安く請けるのには理由があります。例えば実績がなかったり、制作に時間がかかったり、あるいはフリー素材で簡易的に作ったりすることも考えられます。また、テンプレートを利用して他社と類似のバナーを作成している場合もあります。

安価な場合は、なぜ安いのか理由を十分に確認してから依頼することをお奨めします。

自社制作を行っているのか

制作会社によって、自社制作する場合と外注する場合とがあります。可能であれば自社制作している会社を選ぶとさまざまなメリットがありお奨めです。

例えば、自社制作だと外注コストがかからないためその分コストは抑えられます。また、社内でコミュニケーションが密に取れるため、依頼者の要望を細かく反映でき齟齬が出にくいのも特徴です。仮にトラブルがあったときでも社内でスケジュールを調整しやすく、最終的な納品日への影響が少なくて済みます。ただし、自社制作の実績が少ないとクオリティが低い場合もあるため事前に過去の実績を確認しておきましょう。

一方、外注制作の場合は、依頼者のニーズにあった最適なデザイナーやコピーライターをアサインして制作できるメリットがあります。しかし、例えば外注先が突然の事故や病気で納期を守れなかったり、代理で請け負う人材がすぐに見つからなかったりといったリスクがあるのは注意点です。また、依頼者と実際に制作する外注先が直接コミュニケーションを取るわけではないため、依頼者の意図がうまく伝わらないまま制作される可能性もあります。

自社制作の会社にするか、外注制作の会社にするかは予算や目的に応じて慎重に選択しましょう。

まとめ

バナー制作にはターゲット層の決定や訴求内容の洗い出しといった準備が欠かせません。情報をひと通り社内でそろえて予算を決めてから最適な依頼先を決定しましょう。予算にそれほど余裕がない場合はフリーランスへの依頼やコンペ方式の募集を活用するのも選択肢のひとつです。ただし、バナーのクオリティを担保したいのであれば制作会社への依頼がお奨めです。デザインにもWebマーケティングにも強い依頼先を見つけ、制作したバナーによって売り上げアップにつなげましょう。

日本テレビアート サービス概要資料

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