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デザイナーは外注と内製どちらにするべき?メリットとデメリットを解説
デザイナーは外注と内製どちらにするべき?メリットとデメリットを解説

企業の印象を大きく左右するデザインを誰に任せるかは、企業にとって非常に重要な選択です。デザイナーを採用するべきか、外注するべきかを迷われている企業も少なくありません。本記事では、デザイン業務を依頼する方法、デザインを外注・内製化した際のメリットとデメリットについて詳しく解説します。

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デザイン業務の依頼方法

デザイン業務の依頼方法には、主に社内デザイナー(インハウスデザイナー)に依頼するか、外注に依頼するかの2つ選択肢があります。
事業会社に在籍するインハウスデザイナーは、自社製品やサービスの改善、キャンペーンのデザインなど、多岐にわたる業務を担当します。外注を行う場合は、フリーランスのデザイナーまたは制作会社に依頼します。これらのデザイナーは、ゼロからデザインを手掛けることが一般的であり、さまざまな業界にかかわる機会があるため、幅広いデザインに対応するスキルを持っています。

どちらが適しているか一概には言えず、自社のニーズや状況に応じて柔軟に判断することが大切です。

デザイナーを外注する2つのメリット

自社に適した方法を正しく見極めるために、デザイン業務を内製化する場合と外注それぞれのメリットとデメリットを把握しておきましょう。

一定のクオリティを保てる

デザインを専業とする制作会社では、デザイナーがチームとなって制作を進めていきます。複数名でデザイン性や使いやすさをチェックしながら進行するので、一定のクオリティが担保されやすいなどのメリットがあります。

多様な業界のデザインを手掛けていることから広範囲のデザインニーズに対応でき、最新のトレンドを把握している点も魅力的です。また、案件ごとに依頼できるため、テイストに合う依頼先を選択できるのもポイントです。

フィーリングが合わないなどの問題が生じた場合には、依頼先を変更することも容易に検討できます。ゴールとなるイメージを共有するための打ち合わせは必須ですが、デザイン業務の進行や管理は外注先に任せられるため、インハウスデザイナーが在籍する場合でもコア業務に集中できるなど、さまざまなメリットがが期待できます。

コストの最適化が図れる

外注では、デザイン業務の需要が発生した際にのみ業務を依頼できます。そのため、デザインの外注はコスト最適化に寄与します。一方、デザイン業務を内製化する場合デザイン業務がない期間でも固定費が継続的に発生します。

デザイン制作が少ない企業であれば、外注をした方がコスト削減につながる可能性があります。ただし、有名なデザイナーに依頼する場合プロジェクトの性質によっては高額な費用が発生することもあります。

デザイン業務を内製化する2つのメリット

ノウハウが蓄積される

デザイン業務を内製化するメリットは、デザイン制作に関するノウハウを社内に蓄積できることです。
デザインを内製する際は、企画から制作まで一連のプロセスを自社で進行・管理します。そのため、この過程で得た経験やノウハウが企業に蓄積され、重要な資産となります。これまでの経験から得た知見を活かし、目的に合ったデザインやユーザーの直感的な理解を促すデザインを構築できます。

業務やデザインの進行が最適化されると、デザインのトンマナ(トーン&マナー)に高い一貫性が生まれます。外注でも自社のトンマナに合わせて制作できますが、インハウスデザイナーは社内メンバーとの密なコミュニケーションが可能で、自社の事業やプロダクトについてより深い理解を持っています。また、組織に蓄積されたノウハウは、新しいデザイナーの育成にも有用です。

コストが安定する

インハウスデザイナーの場合、人件費や設備費、マネジメントコストなど、毎月支払うおよその額が固定されます。急な修正や更新作業が必要になった場合でも、追加費用は発生しません。一方で外注は、依頼するデザイナーや制作会社、案件の性質によって費用が変動します。

長期的な予算が立てやすいことも、インハウスデザイナーを雇うメリットのひとつです。例えば、商材ごとのLP制作や継続的にWebサービスの開発・運営を行っている企業の場合、毎月安定してデザイン業務が発生します。このようなケースでは、デザインを内製化したほうがコストの削減につながる可能性が高くなります。

デザイナーを外注する主なデメリット

外注するうえでネックとなりやすいのが、クライアントとデザイナーのあいだで生じる認識のズレです。双方の認識が相違していたことで、仕上がりのデザインがイメージと異なった場合、大きな修正が発生します。

デザインのイメージを正しく共有するためには、抽象的な表現を避け、綿密なコミュニケーションをとらなければなりません。例えば打ち合わせの際、クライアント側は希望のイメージに近い参考資料を準備するなど、齟齬を起こさないための工夫が必要です。

コミュニケーション不足によるミスを防止するためにも、デザイン業務を丸投げせずにクライアントとデザイナーの双方で綿密なコミュニケーションをとるための時間を確保するようにしましょう。

デザイン業務を内製化する主なデメリット

デザイン業務を内製化する場合、たとえ社内のデザイナーが苦手とする分野でも、個人で対応する必要があるため、クオリティを担保しづらいというデメリットがあります。

実績や経験の少ないデザイナーを育成するのもひとつの手段ですが、成長して一人前になったのちに独立してしまう可能性もあります。また、事業会社のジャンルに特化してデザイン制作を行うため、表現の幅が狭くなったり客観的な視点を持ったりすることが難しくなるのもデメリットのひとつです。

さらに、デザイン業務を内製化した場合、デザイン業務がない期間も人件費や設備費、マネジメントコストがかかります。固定費に見合うデザイン案件がなかった場合、企業収益を圧迫する可能性も考えられます。

クオリティを重視するならデザイナーは外注がおすすめ

デザイン業務の内製化と外注では、それぞれにメリットとデメリットが存在するものの、クオリティを重視する場合は、幅広いジャンルのデザインを手掛けている制作会社への外注がおすすめです。

良質なデザインの制作には相応のコストがかかりますが、視覚的な美しさや使いやすいデザインは、顧客にポジティブな印象を与えます。デザイン性の高さは企業イメージに直結する重要な要素です。

認知の拡大や顧客の信頼獲得、安定したクオリティを重視するのであれば、最新のトレンドを把握する制作会社への依頼を検討してみましょう。

まとめ

デザイン業務の内製化は自社へのコミットメントに優れている一方で、品質を確保しづらく、育成を失敗するリスクも伴います。固定費も必要となるため、業務が安定して発生しない企業の場合、収益が圧迫される事態も想定されます。

一方で外注は、クオリティの担保やコスト面なども含め、柔軟に運用できる点がメリットです。ただし、外部のデザイナーに依頼する際は、認識がすれ違わないよう注意しなければなりません。デザインの内製化に不安を感じているのであれば、外注をおすすめします。

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