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チラシデザインのコツは? 目を引くチラシを作るためのポイント
チラシデザインのコツは? 目を引くチラシを作るためのポイント

集客目的のチラシを作成したいものの、何から着手すれば良いのか、どういった部分に注意すれば良いのかが分からないと感じる広報担当者は少なくないはずです。成果につながるチラシを作るためには押さえておくべきポイントがあります。本記事では、チラシデザインの流れやレイアウトの基本、反応を良くするためのポイントを紹介します。

日本テレビアート サービス概要資料

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チラシデザインの基本的な流れ

チラシデザインの基本的な流れ

チラシは、古くから集客の手段として用いられてきました。現在でも、スーパーやドラッグストア、リフォーム会社、食品デリバリーなど、様々な業界で集客の手段として採用されています。

集客のためにチラシの作成を検討しているのなら、デザインの大まかな流れを把握しておきましょう。基本的な流れを把握しておけば、集客に有効なチラシをスムーズに作成できます。

STEP1:「誰に何を伝えたいのか」をまず決める

チラシデザインで重要なことのひとつが、ターゲットと伝えたい内容の明確化です。
これらが明確になっていないと、どんなチラシなのか分からず、読んでもらえない可能性があります。「誰に、何を」伝えたいのかを明確にすることで、チラシに盛り込むべき内容やレイアウトなどが見えてきます。

ターゲティングにはフレームワークの活用が有効です。5W1Hのフレームワークを活用すると、チラシのターゲットや伝えたい内容を言語化できます。以下にフレームワークを用いた事例を紹介します。

【例】アパレルブランドのセール告知チラシ
Who:一度でも自社ブランドで購入したことがある人
When:セールを予定している期間
Where:東京都内の全店舗
What:売上げを伸ばしたい最新デザインのアイテム
Why:集客増に伴う売上げの向上とリピーター化
How:セール品におまけをつけ、次回使える割引クーポンも進呈

STEP2:チラシに必要なものをそろえる

チラシに盛り込むコンテンツを作成するため、必要な情報を整理しましょう。
例えば、販売期間や場所、営業時間、定休日などの基本情報、商材の説明文やキャッチコピーなどのテキスト、写真やイラストなどの素材が該当します。写真はチラシのメインとなる商材や店舗の写真のほかに、背景などに使うイメージ写真も必要です。

このとき、必ず掲載したい情報と、載せてはいけない情報を整理しておくと、次のステップ以降がスムーズに進みます。

自社サイトへの誘導もしたい場合は、二次元コードも掲載しておきましょう。URLを掲載するよりも、スマートフォンで読み込んでアクセスできる二次元コードのほうが手軽なので、読み手にとって利便性が高いです。

STEP3:おおまかなデザインを決める

最初から完璧なデザインを考案するのは難しいため、まずは大まかなデザインを考えましょう。
背景に使用する色や全体の配色バランス、商材の画像を配置する位置、店舗情報を盛り込む場所などを決めます。

大まかなデザインが思い浮かばない場合は、同じ業態や業種の競合が配布しているチラシのデザインを参考にしてみましょう。同業の競合が集客に使用しているチラシなら、デザイン面で参考にできるポイントが多くあるはずです。

また、インターネット上でリサーチすると、参考にできそうなデザインが見つかる可能性があります。様々なチラシやパンフレットのデザインを公開しているWebサイトもあるので、併せてチェックしてみましょう。

チラシのレイアウトの基本

チラシのレイアウトの基本

チラシのレイアウトで何より大切なことは、読み手のことを第一に考えることです。魅力的なコンテンツを盛り込めていても、レイアウトに問題があると読んでもらえない確率が高まります。
読み手の視線がどう流れるかを意識し、文字や素材の大きさ、配色のバランスにも配慮しましょう。

視線の流れに沿ったデザインにする

視線の動きには、ある程度規則性があります。例えば、横書きのチラシであれば、人の視線は「Z」を描くように移動し、縦書きは「N」を描くように移動する傾向があります。
チラシのデザインを考えるときは、視線の動きを意識してコンテンツを配置するべきです。

横書きのチラシを例にとると、まず視界に飛び込んでくるのは左上のコンテンツです。そのため、ここにはもっとも重要な情報を盛り込むと、高い確率で読んでもらえます。例えば、読み手の心を揺さぶる魅力的なキャッチコピーや、自社の強みなどが該当します。

反対に、右下の領域は最後に見るため、優先順位の低い情報を記載しましょう。企業の住所や電話番号といった基本情報、メインのコンテンツで伝えきれなかった補足の情報などが該当します。

縦書きの場合も同様に、読み手の視線を意識したコンテンツの配置を行います。縦書きのチラシは、右上から下へ視線が動いたあと斜め左へ動き、そのあと下へ移動するケースが多いです。そのため、縦書きのときは右上にもっとも読んでほしいコンテンツを配置しましょう。

文字や素材の位置をそろえる

文字や素材の位置がそろっていないと、全体的にまとまりのないチラシに仕上がります。統一感を出すためにも、文字や素材の位置はそろえましょう。

横書きのチラシなら、文字を左寄せにするのが基本です。中央寄せしてしまうと、各行のはじまりがそろわず、読み手に違和感を抱かせかねません。読みづらいと思われてしまい、最後まで読んでもらえない可能性が生じます。

ただし、必ずしも文字の中央寄せがよくないわけではありません。ほかの文字は左寄せにしたうえで、強調したいことや、もっとも伝えたいことなどは太字やフォントを変えるなどして中央に配置すると、読み手に大きなインパクトを与えられます。このあたりは、全体のバランスを見て臨機応変に考えてみましょう。

配色は「70:25:5」に

チラシの配色は、ベースカラーとメインカラー、アクセントカラーの3カラーを軸に考えます。

ベースカラーとは、チラシの大部分を占める基調カラーを指します。メインカラーは印象を与えたい色、アクセントカラーは強調したい色です。これら3カラーを、ベース、メイン、アクセントの順に70:25:5のバランスで配色すると、メリハリのきいたチラシを作成できます。

色を決める順番としては、メインカラー→ベースカラー→アクセントカラーがお奨めです。メインカラーはチラシデザインのテーマカラーでもあるため、始めにここを決めましょう。その次に、背景など全体の7割を占めるベースカラーを決め、最後にアクセントカラーを考えます。

チラシをデザインするにあたり、様々な色を使って華やかなチラシに仕上げたいと考える人もいるかもしれません。たしかに、いくつもの色を用いれば華やかでインパクトの強いチラシに仕上げられますが、多くの色を使うとバランスをとるのが難しくなります。

また、明るい色をいくつも使いすぎると読み手が疲れたり伝えたい情報が伝わらなくなったりします。チラシデザインに慣れていないのなら、3カラーを軸にした70:25:5の配色バランスで作成するのがお奨めです。

更にチラシの反応を良くするコツ3選

集客目的のチラシであれば、ただ読んでもらうだけでなく、リアクションをしてもらわなくてはなりません。デザイン性に富んだチラシを作成しても、必ずしも良い反応が得られるわけではありません。デザインはもちろん重要な要素ですが、より反応を良くするにはキャッチコピーやフォント、文章にも配慮する必要があります。

目を引くキャッチコピーを付ける

商材に関する詳細な情報を充実させても、手に取ってもらえなければ意味がありません。まずは、ターゲットの目を引くインパクトの強いキャッチコピーを考えましょう。

オシャレなキャッチコピーを意識する必要はありません。それよりも、もっとも伝えたいことをいかに短く伝えるか、いかに興味を引けるかを意識することが重要です。「サマーセール開催」や「トレンドの新アイテム登場」など、シンプルかつ的確に伝わるキャッチコピーの作成を意識しましょう。

なお、インパクトの強さを重視するあまり、過激な表現の使用には注意が必要です。人によっては不快感を抱き、企業や商材そのものにもネガティブな印象を抱かれかねません。実際には30%割引が限度のセールなのに、「最大70%オフ」といったキャッチコピーを付けた場合、景品表示法に抵触する恐れもあります。

キャッチコピーに関しても、競合のチラシを参考にするのは効果的です。そのまま真似するのではなく、差別化できるよう自社ならではの独自性を加えてカスタマイズしましょう。

フォントを統一させる

チラシの印象を大きく変える書体・フォントは、統一させることが基本です。いくつものフォントを用いてしまうと読み手が疲れてしまう可能性があります。

使用するフォントは基本的には2種類、多くても3種類に留めておきましょう。使用するフォントが少なくても、文字のサイズや色を変えるだけでメリハリをつけることはできます。フォントが揃っていると、全体の統一感が出ます。

簡潔で分かりやすい文章にする

チラシに盛り込むテキスト情報は、簡潔かつ分かりやすくすることが基本です。チラシの場合は、雑誌のコラム記事などとは違い、文章を隅々まで細かく読み込む消費者は少ないものです。店舗情報や商材説明などを充実させたいために細かい情報を記載してしまうケースは多々見受けられますが、労力に見合う成果は期待できないため、注意が必要です。

長文にしすぎると、読み手にもっとも伝えたい情報が伝わらなかったり、勘違いされたりといったリスクが発生します。キャッチコピーで興味を引いたら、簡潔かつ伝わりやすい文章で的確に情報を伝えましょう。

業界ならではの専門用語や、難しい言い回しを多用するのもNGです。業界では当たり前に使用している用語であっても、読み手が理解してくれるとは限りません。誰が読んでも理解できるよう、なるべく専門用語は使わず、難易度の高い表現も控えましょう。

チラシデザインを外部に依頼するのはアリ?

チラシデザインを外部に依頼するのはアリ?

チラシデザインの経験がない素人が、集客力の高いチラシを作成するのは困難です。手間と時間がかかるうえに、それに見合うだけの成果を得られる保証もありません。ハイクオリティなチラシを作るとなると、Photoshopのようなデザインツールを使いこなすスキルも求められます。そのため、自社で作成が難しいのなら、外部の専門企業への委託も検討してみましょう。

チラシの作成を請け負っている専門企業であれば、街なかで手に取ってもらいやすい、魅力的なチラシを作ってもらえます。デザインは何となくイメージできるものの集客効果が期待できるチラシを作るのは難しいといったケースでは、外部への依頼がお奨めです。

外部の企業へ依頼するのなら、クライアントの要望を丁寧にヒアリングしてくれる企業を選びましょう。「もっとも伝えたいことは何か」「どのようなデザインが理想的なのか」などを細かくヒアリングしたうえで制作にとりかかってくれる企業であれば、頭のなかで整理しきれていないチラシのデザインを、うまく成果物に落とし込んで作成してもらえます。

集客効果が高いチラシを作成できるかどうかは、デザインが大きく影響します。大切なポイントを把握したうえで、成果につながる魅力的なチラシ作成に取り組んでみましょう。

まとめ

チラシを作成する際には、ターゲットや伝えたいことを明確にしたうえで、配色やレイアウトなどを決めていきましょう。また、レスポンスの良いチラシを作成するには、キャッチコピーに工夫する、フォントを統一する、簡潔で分かりやすい文章を意識するなどが重要です。

自社での作成が難しいのなら、外部への依頼も検討してみましょう。その際には、どのようなデザインのチラシに仕上げたいのか、明確なイメージを漏れなく伝えることが大切です。

日本テレビアート サービス概要資料

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